- 先日、投資仲間から参考に読んでみたら良いと教えてもらった本があります。
それが
ベンジャミングレアム著書
【賢明なる投資家】
です。
時代背景は1930年代のため、今から90年ほど前になります。

えっ!これが参考になるのかなぁ…
と、思いながらも信頼できる方からの助言であれば、
何か意味することがあるはず!と思い…読破しました。
感想は…
本当に読んでよかった…。
たしかに、内容に時代を感じることはありましたが…
この90年程前の書物が今も活かせることだらけ…ということは、
投資の本質は変わっていないのでは?
と強く感じました。
新しい投資手法や投資商品は次々と出てきますが、この変わらない投資の本質を確実に守ることこそ、
資産運用の成功秘訣ではないかと考えています。
ベンジャミングレアムとは…
「バリュー投資の父」「ウォール・ストリートの最長老」と呼ばれる投資家で、
ウォーレンバフェットの師匠ということでかなり有名な投資家です。
ウォーレンバフェットはこの【賢明なる投資家】について、
投資について今までに書かれた中で最高の書籍であると語っているそうです。
NEOは基本的にバリュー投資もグロース投資も実践していませんが、
今回、この書籍を読んでとても勉強になったことがたくさんありましたので、
感じたことをまとめさせてもらいます。
防衛か?積極か?
ベンジャミングレアムは投資家のスタイルを【防衛的投資家】と【積極的投資家】の2つに分けています。
防衛的投資家
「防衛的投資家」とは、比較的安全な資産とされる【債券】をメインにしながら投資を実行している人のことをいいます。
ですが、このグレアムが投資をしていた1930年代は債券利回りが7%程度あった時代です。
ですので、株式と債券の割合を50対50で運用すれば安全に資産運用ができる考えていたようですが、
現在の債券利回りは…安定したものでも2.5%ほどです。
NEOが投資をしているBNDも直近の利回りは2.7%です。
ですので、著書の中で参考になるのは…
その時の金融情勢によって、株式の割合を25~75%の間に調整すれば、
安全に資産運用できるとして、グレアムはこの手法を勧めていました。
NEOもこの手法を参考に、株式80:債券20になるようにポートフォリオを組んでいます。
配当利回りの目標は4%なので、債券割合をグレアムの手法より下げる形になってしまいますが、
BNDやAGGなどの安定した債券を底値支えとして常に一定の割合組み込んでいます。
積極的投資家
「積極的投資家」は、防衛的投資家と逆と考えられます。
ですが、積極的という解釈は、仮想通貨などに資金を一括投入して億り人になる!…という投資手法ではなく、
株引きなどの有価証券を積極的に売買し、利益を重ねる手法です。
グレアムは積極投資については、市場平均以上の収益は得られないと否定しており、
積極的投資家を3つに分けて説明しています。
「トレーディング」
トレーディングとは、ざら場でチャートを見ながら、買いと売りを積極的に行う手法のことです。
グレアムはトレーディング手法を投資ではなく、投機と考えているようで、
そもそも投資ではないと言っています。
NEOの解釈では、トレーディングは、スイング~デイトレの範囲のように感じます。
取引回数が多くなるということは、それだけ手数料も多くかかるわけですから、
それ以上のリターンがないと勝算はないので、難しい取引だと思います。
「短期収益狙いの銘柄投資」
トレーディングと同様で短期的な投資についても否定しています。
短期的な株価は、すでに高決算や高業績を折り込み済みであり、
決算発表が良好だろう、良好だった、という段階で銘柄を購入しても遅いということです。
「長期収益狙いの銘柄投資」
では、残すところは長期投資なので、グレアムが推奨しているか?というと…
違うようです…
グレアムは企業の収益や業績を予測することはできないと考えているようで、
長期的に銘柄を選ぶことは、短期的な銘柄選定より難しいと考えています。
バリュー投資を推奨している
スイング…デイトレ…短期…長期…すべての投資を否定したら何が残るのか?
それが、グレアムが推奨しているの
バリュー株投資です。
PBR(株価純資産倍率)でアプローチする方法なのですが、
企業の総資産(負債などを抜いた価格)から時価総額価総額(会社の値段)を差し引いた価格が1倍以下なら割安という考えです。
そのような割安株(バリュー株)に投資をしていくというのが、グレアムの究極の投資方法となります。
まとめ NEOの方針
NEOは間違いなく、防衛的投資家だと思います。
この本を読んで思ったことは、
個人投資家がどんなにファンダメンタルズや市場予想をしても全く意味がないということです。
個人投資家が買い相場だと判断し、資金を市場に投下する頃には、
機関投資家や大口投資家は、すでに売りに出ているのだと思います。
それだけ情報量や資金が全然違うので…何をして勝るわけがありません。
投資をする元本をしっかり守りつつ、どんな時でも相場にいられるような資金配分をして、
下落相場にもしっかり追加投資できる投資手法を守っていくつもりです。
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