これからは…ETFだけでなく、個別株銘柄にも投資をしていきたいと思い…自分なりに猛勉強しているところです。
これまでの投資歴としてETFやファンドなどの購入は長くやってきましたが…
個別株となると…決算書の読み方や自分なりのルールや取り決めなどが必須に感じます。
ETFやファンドの良いところは、そのような運用をプロにお任せできるところで…その代わりに信託報酬を支払うというわけです。
ですが、その分どうしても配当が下がる傾向にあるため…
セミリタイアを目指す私としては…少し物足りないなぁ…という心境になっていました。
リサーチを重ね…
たくさんの投資家がいる中で…SNSや著書を読んで感じたことがあります。
それは、この方の方針を真似てみたい…と思った人の投資方法は類似しているということです。
そして、参考にしている指標や決算書の読み方にも共通するところがありました。
それが
・営業キャッシュフロー&マージンをみること
・EPS(1株あたりの純利益)をみること
営業キャッシュフロー&マージンについては、AT&Tを購入した際にまとめましたのでこちらをご覧ください。

EPSとは?
EPSとは「Earning Per Share」の略で1株あたりの純利益という意味です。
その言葉の通り【1株あたりどれくらい稼いでいるか】を示す指標です。
算出方法は、
EPS=当期純利益÷発行済株式総数
となります。
どうしてもEPSが重要なのか?
投資商品を選ぶ際に、まずは利益に着目しますが、
利益もさまざま計算方法や参考にする指標などでも変わってきますし、そして業種や企業によって基準となるものは異なります。
このようなときにフラットに1つの基準として企業の利益を比較することができる指標が、
EPS(1株あたりの純利益)となります。
特に米国ように多くの業種や企業がある場合は、EPSは重要視され、市場予測を上回るか下回るかで株価に大きな影響を及ぼします。
私が今月購入した、
・オリックス(8591)
・AT&T
のEPSを見てみます。
オリックス EPSの推移
AT&T EPSの推移
オリックスのEPSは、1株当たり2018年では244円稼いでいることがわかります。
AT&Tも同様の見方となります。
各年のEPSが増えている…ということは、1株が稼ぐキャッシュも増えていることがわかります。
EPSの活用
では、このEPSをどのように活用すれば良いのでしょうか?
私なりの活用方法をまとめてみます。
EPS(1株利益)の推移
EPSが年々増えている…ということは、企業が成長している証拠ですし、毎年横ばいであれば安定している証拠です。
復習になりますが、EPSの算出方法は…
EPS=当期純利益÷発行済株式総数
ですので、
・純利益が増える
・発行済み株式数が減る
このどちらかの要因により指標が変わります。
純利益が増える
純利益は、企業が支払うべき税金を差し引いて残ったものなので、企業の最終的な利益を表した数値です。
単純に純利益が増えるということは、ビジネスが上手くいっている証拠であり、今後に期待ができるということです。
発行済み株式数が減る
発行済み株式数が減る…というのは、「自社株買い」or「株式併合」をした場合です。
自社株買いを行うと分母が減るわけですから、EPSは増加します。
自社株買いが行われれば、株価が値上がりし株主還元にもなると同時に、その株は市場に売却されることはないので株価の水準が保たれます。
つまりEPSの価値の推移でその企業が、株主への利益還元にどのくらい前向きなのか?を判断できる1つの指標となるのです。
DPS(1株当たりの配当金)とEPS(1株利益)の関係
EPSとDPSは…どちらも1株という基準で見た指標です。
1株の利益(EPS)から1株の配当(DPS)を出せているか?
それでは、オリックスを参考に見てます。
オリックス EPSとDPSの差
この表からわかることは、1株の利益から配当金を払ってもまだ利益が残っているということです。
このような余剰金は、会社の安定と増配や自社株買いにも期待できる根拠になります。
まとめ
今回、学んだことを考察すると…
・EPSは毎年伸びているか
・DPSはEPSの中に収まっているか
は高配当株投資をする上で重要な指標になります。
そして、営業キャッシュフロー&マージンとの兼ね合いも見ながら有益な銘柄を探していきたいと思います。
本日も読んでくださり、ありがとうございました。
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