ANA(9202)が`通期決算(2018年4月1日~2019年3月31日)を発表しました。
結果的には、売上高、営業利益ともに最高値だか、経常利益、当期純利益は減少したため、株価は下落しました。
ANA株価
参照:Yahoo!ファイナンス
株価は決算発表3880円付近まで下落しました。
ANAは株主優待の繋ぎ売りもかなりあるので、現在の株価は気にする必要はないかと考えています。
下記に決算の内容をまとめます。
決算の概要
主な通期決算の概要は、
・売上高は航空事業を中心に増収となり、4.4%増の2兆583億円(過去最高)
・営業利益は0.3%増の1650億円(過去最高)
・経常利益は整備部品の除却増加などで2.5%減の1566億円
・当期純利益は23.0%減の1107億円
売上高が初の2兆円超えを記録する増収となりました。
この利益については、ボーイング787ロールスロイス製エンジン不具合の保証金といった特別利益があったからです。
経常利益減の理由としては、米国での集団訴訟和解金の特別損失、前期にピーチ・アビエーションの連結子会社化による特別利益などがあったためと考えられます。
配当は1株あたり70円を予定していましたが、純利益が会社想定を上まわったことから1株あたり75円と増額しています。
決算の内容
ANA 決算資料
参照:ANA 決算説明会資料より
売上高
売上高は4.4%増の2兆583億円(過去最高)です。
初の2兆円越えとなり、この増益分は航空事業を中心としたもので、メインとなる航空事業が安定している証拠だと思います。
EPS(1株利益)
EPSは331円で、前年は86.7円で増益しています。
会社予測を26.2円上回る結果となっています。
キャッシュフロー
キャッシュフローと資本詳細
参照:ANA 決算説明会資料より
営業キャッシュフローは2961億円ドルで、前年の3160億円から199億円の減です。
そして純利益1107億円に対して営業キャッシュフローは2961億円なので、こちらは純利益を営業キャッシュフローが上回っているので問題なしとなります。
営業キャッシュフローマージンは、15~30%が理想とされていますが、
2961億ドル(営業キャッシュフロー)÷2兆583億円(売上高)=14.3%とこちらは少し不安な部分であります。
フリーキャッシュフローは、2961億円(営業キャッシュフロー)-3086億円(投資キャッシュフロー)=-125億円となります。
営業キャッシュフローマージンとフリーキャッシュフローのマイナスも、事業拡大に向けて航空機や訓練施設への投資を中心に進めた結果だと考えています。
航空機重要は上昇の一途を辿っており、来期も増え続けることは予測できるので…航空銘柄に関してはあまりこのあたりのマージンは気にしていません。
コメント