先日のニュースで景気対策の注目テーマトップ10というものがありました。
2 人工知能
3 サイバーセキュリティ
4 国土強靱化
5 TOPIXコア30
6 キャッシュレス決済
7 バイオテクノロジー関連
8 日経中国関連株50
9 仮想通貨
10 カジノ関連
先日ブログでも記載したのですが、私は国土強靭化に注目しており、各銘柄について調べていました。

国土強靭化の中で購入を検討している銘柄は↓
・鹿島建設
・清水建設
・大林組
・コマツ
・五洋建設
・ライト工業
この各社の中で、株価と配当利回りが良い銘柄がライト工業(1926)と判断し、どのような銘柄なのか?リサーチしてみたいと思います。
【ライト工業(1926)銘柄分析】国土強靭化銘柄に投資を検討中
ライト工業グループは、1943年にトンネルの防水工事からスタートした企業です。
建設事業が一番のメイン事業となりますが、その他にも車両・建設機械・事務機器のリース、建設資材の販売、損害・生命保険代理店、福利厚生施設の管理、介護サービス業と多種な事業活動を行っています。
主に営業利益を上げている分野は建建設事業の【斜面やのり面など防災事業】と【基礎地盤改良事業】で売り上げの7割を占めています。
連結子会社は、米国に現地法人として地盤改良工事等、建築工事及び土木工事等の事業活動、建設工事の請負並びに建設資材の販売も行っており、各国から依頼事業を受けており世界的にライト工業しかできない建設技術には需要かあることがわかります。
具体的な建設技術
ライト工業がどのよう建設技術を持っているのか?
それが下記一覧です。
【営業種目】
- 法面保護工事
- 斜面安定・防災工事
- 地盤改良工事
- 杭・連続壁工事
- 管布設工事
- 環境対策工事
- 調査(汚染、地盤)
- 構造物補修・補強工事
- 建築工事
そして、国から認められている事業内容はこちら↓
国土交通大臣許可 特定・一般建設業 第3660号
- 土木工事業
- 建築工事業
- 大工工事業
- 左官工事業
- とび・土工工事業
- 石工事業
- 屋根工事業
- 管工事業
- タイル・れんが・ブロック工事業
- 鋼構造物工事業
- 鉄筋工事業
- 舗装工事業
- しゅんせつ工事業
- 板金工事業
- ガラス工事業
- 塗装工事業
- 防水工事業
- 内装仕上工事業
- 熱絶縁工事業
- 造園工事業
- さく井工事業
- 水道施設工事業
- 解体工事業
これらの事業はとくに国土強靭化として受注を受ける可能性がある銘柄なので、注目しています。
投資目線としてどうなのか?
ライト工業は株価・決算(2018年4月1日~2019年3月31日)を見てみます。
ライト工業株価
参照:Yahoo!ファイナンス
この10年は25日移動平均線に支えられ、上昇相場です。
今後もインフレ整備や斜面工事に強いライト工業であれば、継続的な収益が望めると思います。
株価は時折下落しますが、それは米中貿易摩擦による輸出が絡んでいると思います。
下記に決算の内容をまとめます。
決算の概要
参照:ライト工業決算説明会資料
主な通期決算の概要は、
・受注高が前年比より7.4%増
・売上高が前年比より2.7%増
・純利益が前年比より0.5%減
・自己資本比率が前年比より2.2pt増
となります。
純利益が減少していますが、これは許容範囲だと思います。
このような建設事業は、毎年いかに安定した受注と収益があるのか?が重要だと思っています。
また、災害等による被害はいつ起こるかわからないため、その部分の収益に頼り過ぎず安定した売上があるのか?が注目点だと思います。
工事受注内容
参照:ライト工業決算説明会資料
ライト工業の強みはやはり斜面・のり面への対策や地盤改良などの地盤関係に特化していることがわかります。
ただ懸念材料としては…やはり豪雨等による災害復旧工事への売上高が高いことです。
豪雨が降れば、土砂崩れや地滑りの危険があるので、各都道府県でもそのような危険箇所へのハザードマップは作成中だと思います。
災害は決して起こって欲しくはありませんが、台風や地震などを含めて近年の異常気象ではそのような箇所の修繕は今後も増加する見込みだと思います。
決算内容
参照:ライト工業決算短信
EPS(1株利益)
EPSは124.35円で、前年は124.43円とほぼEPSは変わりませんでした。
売上・各キャッシュフロー
参照:SBI証券
売上高、当期利益とも毎年安定しています。
参照:SBI証券
営業キャッシュフローは55億円で、前年の75億円から20億円の減です。
そして純利益65億円に対して営業キャッシュフローは55億円なので、こちらは純利益を営業キャッシュフローが下回っておりこれ問題点だと思います。
営業キャッシュフローマージンは、15~30%が理想とされていますが、
55億円(営業キャッシュフロー)÷1028億円(売上高)=5.3%…と芳しくない数字です。
あまり効率的な資金化ができていないのか?それとも建築銘柄はもともと利益率が良くないのか?と考えています。
ですが、フリーキャッシュフローは、55億円(営業キャッシュフロー)-21億円(投資キャッシュフロー)=34億円となり、フリーキャッシュフローは、昨年とほぼ同等の額です。
これらを考察すると、建築業の特徴として営業キャッシュフローの低さはあまり気にする必要はないかと考えています。
毎年安定したキャッシュフローを出せていることが重要であり、ライト工業は自己資本比率も65%と安定しています。
今後、投資銘柄としてポートフォリオに入れ、投資の機会を伺うことにします。
まとめ
日本の国土は、地震や台風などによる自然災害が多い国です。
この課題は、地球が存在する限り続く問題であり、経年によるダメージも補修していく必要があることです。
日本株の割合は 今後増やしていくかどうかあまり積極的ではありません が、国策や政策に裏付けされるような企業であれば投資対象として考えています。
本日も読んでくださりありがとうございます。
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