先日、レオスキャピタルワークスから…このようなメールが来ました。
このたび、世界の株式に投資する投資信託「ひふみワールド」をご提供することになりました。
世界は新しい可能性にあふれ、たくさんの成長企業が存在し、日本にはない事業や規模のサービスやモノを生み出し、わたしたちの生活を豊かにしてくれています。
「ひふみワールド」では足で稼ぐ運用を世界規模で実施し、そのような成長企業に投資をすると同時に、まだわたしたちが知らない世界中の「ビックリ!」をお客さまにお伝えしてまいります。
まさに…ビックリ!!をお伝えしてもらったところですが…
すでに、2017年にNISAで2018年にはつみたてNISAで…【ひふみプラス】を購入している私からすると…
「おっと!その前にひふみ投信とひふみプラスなんとかしなさいよ!!」
と心の中で叫んでしまいました(笑)
その理由を下記にまとめ、この投資信託について思うことを記載します。
レオスキャピタルワークスが【ひふみワールド】なる新ファンドを設立
レオスが運用する【ひふみ】のイメージは…
今後成長が見込める日本の中小企業に投資をして、その企業とともに成長し日本も豊かになる…そんな感じだったように思います。
ですが、今回発売される【ひふみワールド】は全世界にある優良な企業を見つけて投資をする…
まさに以前にひふみが日本で実施していたことを…今度は世界でやろう!という感じなんだと思います。
ですが…私にはこの矛盾点というか…しっくりしない部分があります。
すでに販売せれている、ひふみ投信とひふみプラスには、米国大型株が大きな割合で組み込まれています。
なんか…どっち付かずのファンドになってしまった感が否まないのです。
それに、いつもひふみが比べるインデックスは…TOPIXであり、海外株を組み入れているのに日本の指標と比べる…
この辺りも最近のひふみの動向に【?】がある部分です。
このひふみワールドは…いったい何を目指すのか?
アクティブファンドであれば、インデックスよりプラスアルファを求めないといけません。
その辺りが…あまり見えて来ない印象があります。
ひふみワールドのコンセプト…大きくまとめると…
世界の成長企業に投資をします!
ということだと思うのですが…
詳細をパンフレットから見ると…
海外の成長企業に投資することで長期的な資産形成を応援するとともに、日本の未来に貢献します。
って…これはひふみ投信とひふみプラスにも同じようなこと書いてなかったでしょうか(笑)
日本が世界に変わっただけ…と感じるのは私だけでしょうか…。
また信託報酬が1.48%…これはかなりの高額だと感じます。
その理由が、アナリストら10人超の運用部メンバーが世界中を足しげく回り、調査拠点を広げ運用体制を拡充する予定…ということであれば…まさにその費用なのかなぁ…と感じます。
藤野社長が「ひふみシリーズに、ひふみワールドが加わることにより、お客様のポートフォリオをよりバランスの取れた堅牢なものにできると考えています。」とのことですが…
すでにこれまでのひふみシリーズに海外株が組み込まれています。
さらに海外資産を加えないとポートフォリオは安定しない?ということなのでしょうか…。
また商品案内の下記の方に…
中国、シンガポール、欧州にも拡充する予定です。
と記載してありましたが…ワールドと名をつけながら…この大きな市場に投資をしていないで…
果たして【世界】を名乗っていいものか…疑問ばかり積もります。
私なら…どうするか…
まず購入しないですね(笑)
高い信託報酬を始め…全く魅力が感じません。
このようなファンドがインデックスを超えるアルファを確保できる…とは思えません。
それは自らの商品である【ひふみ投信とひふみプラス】が証明しています。
アベノミクス相場があって、現在のひふみブランドが確立されたと思うので…今後も厳しいと思っています。
では、何に投資をするのか?
全世界株式であれば、バンガード全世界株式ETFである【VT】に投資をします。
投資信託であれば…先日、信託報州が引き下げれたSBI全世界株式ファンドを選択します。
もしくは…純資産を考慮するなら、【楽天・全世界インデックス】or【eMAXIS Slim 全世界株式】のどちらかにします。
ETFであるVTの場合、経費率は0.09%であり分配金を2.89%でインカム収入もあります。
そして SBI全世界株式の信託報酬は 0.11%なので、ひふみワールドの1.48%と比べるとの約14倍の差があります。
近年のひふみの動向を見ると、インデックスをアウトパフォームするのが厳しいのを自ら証明していますので…期待はできないという印象があります。
それであれば、セオリーどおりインデックスに投資をする方が確実であり、余計な手数料がかからない道を選択した方が中長期で見た時にリターンは多きいように感じます。
まとめ
ざっと案内を確認したところですが…
具体的にどの地域のどの商品に投資をするのか?というところまで記載がないので…詳細がわかりません(笑)
現在は、つみたてNISAで楽天·バンガード全米株式ファンドのみに投資をしていますが…
2017年はSBI全世界株式ファンド、 楽天・バンガード全米株式ファンド、 ひふみプラスの3つのファンドへ投資をしていました。
現在の利益率を見てみると…ひふみプラスのみ含み損です。
全世界株式も全米株式も、米中貿易摩擦を含めて、ネガティブな市場の中でもしっかり成長している中…
ひふみの実績はアクティブファンドの真実を物語っているように感じます。
私なりに考察すると…これはひふみはアベノミクスの恩恵を受けて成長したに過ぎず、現在の相場からすると…日本経済は頭打ちの証拠のようにも思います。
そのような意味で…レオスキャピタルワークスが日本の市場から世界ヘシフトするのであれば…
いよいよ日本市場も限界なのか?そんな印象が否めません。
本日も読んでくださりありがとうございました。