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香港ドルのペッグ制はどうなるか?米国と中国の関係から考察

オフショア投資

中国が国家安全法を香港に適用し、各国が各々対応しているとこるですが…

 

その中でも1番キーポイントとなるのは…米国の対応だと思います。

 

米国は香港への優遇処置を解除すると発表しましたが…

 

これからも香港の魅力でもあった自由で開かれたマーケットが維持されるのか?

 

香港の核となる金融にどのようなダメージがあるのか?

 

その中でも長年適用されてきたドルペッグ制についても考察して、今できる対策と準備についてまとめたいと思います。

 

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香港ドルのペッグ制はどうなるか?米国と中国の関係から考察

香港ドルは、1米ドル=7.75〜7.85香港ドルの範囲内で値動きをするドルペッグ制を採用しています。

 

そのため、香港ドルは米ドルの動きと連動しています。

 

この香港のドルペッグ制が導入されたのは36年も過去の話になり…

 

当時イギリスから中国へ返還される交渉の中で、香港の先行きに大きな不安が募り…

 

1983年9月に香港ドルが大量に売られるブラック・サタデー(暗黒の土曜日)が起こりました。

 

その時の香港ドルの下落があまりに大き過ぎたため、香港はHKDを1USD=7.8HKDで連動させることを決めたことがペッグ制のスタートとなりました。

HKDの大きな特徴とは?

HKDとUSDのペッグ制維持のために香港政府が実施しているのが…

 

カレンシーボード制というHKD発行量と同等量のUSDを香港中央銀行が保有するという政策です。

 

つまり、米ドルの裏付けによって香港ドルの信用を保証する外貨準備金額という対応をとっています。

 

また、日本では通貨の発行は日本銀行が実施していますが…

 

香港ではHSBC銀行、スタンダードチャータード銀行、中国銀行が金融管理局に代わって通貨を発行する仕組みを取っています。

 

そのため、それぞれの銀行が発行する紙幣を額面は同じでも絵柄は全く違うものとなっています。

 

この3行はHKDを発券した際、同等のUSDを金融管理局に納めなることになっているため、これが外貨準備金となってペッグ制の安心を保証しているのです。

 

香港政府はこの外貨準備金を4400億米ドル保有していることを公表しており、HKDの流通量6倍という固い運用をしています。

 

ペッグ制のデメリット

大きな為替変動がないことがペッグ制のメリットだと思いますが…

 

良くも悪くも…香港の金融は米国と一心同体ということになります。

 

特に現在のようにFRBが緩和を続け…マイナス金利を導入するようなことになれば…

 

香港にも同様の対応が迫られる形になります。

 

つまり…自由で開けた香港のように思えて…実際は米国の強い影響下にあるシステムが採用されているのです。

中国にとって香港とは?今後ペッグ制はどうなるか?

ここからが1番の本題となりますが…

 

香港がほぼ中国の支配下にあるのに…通貨はUSDペッグ制で良いのか?ということです。

 

香港政府は国家安全法が可決されてから、たびたびペッグ制の維持を公表していますが…

 

個人的な見解としては…

 

HKDはUSDとのペッグ制が外れ、人民元とペッグ制になるのでは?と思っています。

 

もしくはシンガポールやロシアが採用している通貨バスケット方式になる可能性もあるとも思っています。

 

ただ…このシステムになるのはまだ先の話かと思っています。

 

どれくらい?と言われても…正直まったくわかりませんが…。

 

香港は現在世界第3位の取引高がある市場で、中国の海外資金の玄関口でもありますから…

 

中国にとって基軸通貨である米ドルを確保するために香港はとても重要な場所であり、ペッグ制は重要です。

 

そのため…これ以上米国の逆鱗に触れるようなことはできないと思いますし…

 

人民元もまだ各国との変動相場制にも対応していない通貨でもあることから…

 

このまま中国としてはやり過ごしたいというのが本音なのかなぁ…と思っています。

 

ですので、ドルペッグ制の存亡は米国次第なので…

 

世界の基軸通貨であるUSDを稼げる香港を中国の好きにさせないために優遇処置を解除し…

 

最悪のシナリオは…米国が香港の銀行によるドルの入手を制限した際がペッグ制の終焉になると思うので、日々のニュースを注意深く見る必要があると思います。

 

HKD・USD・人民元への対策は?

個人で実行できる対策は…限られています。

 

特に長期運用する保険や積立投資であれば、積立通貨の途中変更はできません。

 

これがHSBCのユニットトラストであれば、ファンドの通貨を切り替えれば済む話ですが…

 

支払いや受け取りをHKDで契約しているのであれば…

 

継続 or 解約 しかありません。

 

これはどこまでペッグ制に信頼がおけるか?にかかってくる部分ですので…答えは難しいと思います。

 

ただ…私の個人的な意見としては、オフショア投資や香港資産運用というのは長期投資が基本のはずです。

 

その資金を受け取る…20年…30年先…予定どおりの利回りで運用されたとしても…

 

ペッグ制が外れて暴落している通貨であればその期間はなんだったのか?となると思います。

 

そして、最終的に円に戻す際…HKDと人民元がペッグ制になっていたとすると…どうなるでしょうか…

 

たしかに…将来の為替のことはわかりませんが、海外投資をするのであれば…常に円を戻す方法を考えるべきです。

 

そのため私は香港にある資産の全てを米ドルに替えて、USD建ての運用にしています。

まとめ

香港などのオフショア投資や海外投資をする際にメンターの存在はとても重要だと思います。

 

ですが、そのために有料教材を購入したり、高額な投資サロンに加入する必要はなく…

 

Twitterやブログなども含めて、身近な所に多くのヒントがたくさんあると思います。

 

まずは、中立的な意見を記載してくれる人を見つけることや、IFAとビジネスパートナーのような報酬関係にない人の助言が参考になると思います。

 

また、直接香港IFAと繋がり、香港で投資サポートをしてくれる会社と連絡を取りコネクションを増やした方が良い情報が入るはずです。

 

昨今は特に香港に関して、ネガティブなニュースが多いですが…

 

不安に押し潰されることのないように、1つずつ投資の引き出しを増やしていく行動が重要かと思います。

 

2047年まで一国二制度がある!香港基本法がある!という盲信は捨てて…

 

保有している香港資産をどのように守るか?を考えた方が良いと思います。

 

特に以前のブログでも記載しましたが…HKD建て資産の今後はとても不安です。

 

そのため、私が実施している香港資産の運用方針は…

・香港現地の情報を常に入手できる環境を作る

・日本に資産を戻すためのあらゆる選択肢を準備をしておく

・円、USD、HKDの関係を注意深く監視する

・香港経済の全体の動きや資産の流入流出を注視する

・香港資産運用にフルインベストメントしない

・香港資産運用に伴うリスク分散をする

 

そして、香港は中国の一部というを意識を強く持ち、香港投資の成功のために頑張っていきましょう!

 

本日も読んでくださり、ありがとうございました。